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〜MSX(tR)の機能〜 |
最後のMSXハードとなった、「FS-A1GT」の機能について語ってみる。が、「どうしてもスペックが知りたい」という人の為に、一応そこら辺も簡単に記載。
| 製品名 | FS-A1GT(MSX turboR GT) |
| メーカー | Panasonic |
| 発売年 | 1991年 |
| 標準価格 | 99,800円 |
| CPU | Z80(3.58MHz) R800(29MHz(Z80換算)) MSX規格の常として、従来機との互換性を保持せねばならないターボRにはデュアルCPUを採用 これにより、テープ版以外のMSX用ソフトを全て扱うことができる |
| メインRAM | 512KB |
| ビデオRAM | 128KB |
| ドライブ | 2DDフロッピーディスクドライブX1 |
| スロット | 汎用スロットX2 機能拡張用の拡張ROMカートリッジだけでなく、ゲーム用ROMカートリッジも挿せる |
| ポート | ジョイパッド兼マウスポートX2 プリンタポート |
| サウンド | 内蔵PSG3音 内蔵FM9音、或いは6音+リズム 外部SCC5音 外部MIDI音源 内蔵PCM音源 <同時発音可能な音源> PSG&FM&SCC MIDI&PSG ※PSGのノイズ音により、リズムパートのようにして演奏させる事もできる |
| その他 | 内蔵マイク搭載、S映像出力搭載 MIDIインターフェイス搭載 |
MSXのサウンドと言えば、まさしくデジタルサウンドな趣の「SCC」がミソ。どんな音かというと、例えばここ「Illusion City」の「FM Music!」コーナーでいくつかダウンロードできるので、1度聴いてみると良い。SCCに対応したデータの中では、「ザ・スキーム」の「チャレンジング・トゥモロー」がオススメ。SCCを初めて聴く場合だとどれがその音か分かりにくいと思うが、SCCの有無に関わらず様々な曲データを聴いている内に何となく分かってくる・・・と思う。
「妖獣クラブ」にもSCCの表記があるが、それよりも美しいPSGの音に惹かれる。メロディを奏でているのがPSG。
もちろん、SCCを使っていないデータもなかなかの出来映えで、個人的には「月風魔伝」に燃えた。曲自体の美しさという点では、「みにまむ・がいなろっく」が一番かも知れない。後半は特に凄い。
サウンドの話に少々熱くなったが、スペックについては、大体以上のような感じだ。ナニ、「HDDの表記が見当たらない」?そのような物は要らない。フロッピーディスクで充分MSXライフを満喫できる。HDDという高価な物は必要な者だけが使えばヨシ。
ところで、MIDI音源を使わずとも、PSG&FM&SCCで最大17音を同時に鳴らせるということは、低価格パソコンな割に何気に凄いと思うのだが。もちろん、SCCサウンドカートリッジが必要になる。
では、画像と共に少しずつこの「ターボRGT」を紹介していこう。
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まずは・・・箱だ。 下のテレビはSANYOの29インチテレビで、その上に乗っているのがMSX。 箱はこれ1つだけ。見れば分かると思うが、29インチテレビより小さい。 また、このテレビはかなり奥行きがあり、更に重量もあるためとても1人では持ち運べないシロモノだが、MSXは持ち運べる。それも片手で。 |
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というわけで実演。ちゃんと取っ手が付いている。 |
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本体を上から眺めたところ。グレーのカラーリングが何となく未来的な感じがして、シブイ。 画像上の方に第1スロットがある。普段はカバーが閉じているが、ちょぃと爪を引っかけてやればすぐに開く。ファミコンと同じ感じだ。 この辺が「パソコンらしくない」のかも。 なお、「スロット」には拡張機器だけでなく、ゲームのROMカートリッジも挿すことになる。 ますますパソコンらしくない。 |
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本体左側面。 ここには電源スイッチがあるだけ。 電源を切ろうとしてスイッチを押すと、約1秒間経ってから電源が切れる。瞬時停電に強いのだ。 更に細かく言えば、スイッチを押し込んでから「離す」動作をしないと電源は切れない。 例えば、「電源を切ろうとしてスイッチを押し込んだが、その瞬間やり残しに気づいた」場合に、一度スイッチから指を離してすぐにまたスイッチを入れれば電源は切れず、操作を継続できるということになる。 |
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本体右側面。 こちら側にはジョイパッド兼マウスポートが2つと、フロッピーディスクドライブがある。 基本的に、ジョイパッドは使いたい時に「ずぼっ☆」と差し込めば、それだけですぐ認識してくれる。現在のUSBと似ているが、ドライバソフトをインストールする必要すらない。 マウスを2つ繋げられるが、「一体何の足しになるんだ?」と思いきや、それを利用したアマチュア作品があったりする。いつの時代にもアイデアマンはいるものだ。 驚くべきことに、マウスの左ボタンを押した状態でポートに接続すると「ジョイスティックモード」になる。マウス非対応のゲームでも使え、シューティングゲームなどでは、慣れればパッドよりも細かい操作が可能となる。 |
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本体背面。 一番右にあるスロットが第2スロット。ここに「グラディウス2」を挿した状態で「沙羅曼陀」をプレイすると真のエンディングに到達できるらしい。 スロットの左、カバーが付いているのがプリンタポートで、その左には外部マイクを接続できるようになっている。 そのまた左、2つの同じ大きさの穴が並んでいるが、これがウリのMIDIインターフェイスで、右が「MIDI IN」で左が「MIDI OUT」だ。91年当時で既にこれが標準装備されているというだけでGTの株は上がる。 更に左、ここに付属の音声映像ケーブルを繋ぐ。RGBケーブルも使用可。 一番左がS映像出力端子。これだけでもなかなか綺麗な映像になるはず。 |
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本体前面その1。 「A1GT」のロゴがシブイ。 右にあるのは連射スイッチで、連射速度も調節できるのだが、あまり使った記憶がない。ちなみに、微妙にスイッチの入った状態が一番速いらしい。 |
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本体前面その2。 これは内蔵ソフト切り替えスイッチとリセットボタン。 MSXは通常、起動すると「MSX-BASIC」の画面になるが、このスイッチを入れておくと内蔵ソフトの画面になる。それについては後述。 MSXではHDDがオプションとなっており、通常は装備されていない為、かえって気楽に電源を切ることができる。ぶっちゃけ、FDDが動作中でなければいつでも電源を切れる。 「FD(ソフト)を入れ替えてリセット」ということをよくやるため、リセットボタンは押しやすい所にある。 この気軽さも「ゲーム機感覚」なのだろう。 |
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本体前面その3。 FM音源(MSX-MUSIC)の音符マークと、PCM音源が使用可能というマーク。そしてMIDI機能搭載を示すマークが付いている。 右にあるのは内蔵マイクで、録音する時はここに向かって叫ぶ。別に叫ばなくても良いが。 この、PCM関連の機能が内蔵されているということもウリの1つだ。 |
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本体前面その4. ここには各種ランプが並んでいる。 「電源」は、電源が入れば点灯する。当然のこと。 「CAPS」「かな」はそれぞれの機能がONになった時に点灯。 「PAUSE」は「PAUSEキー」を押すことにより、機能が一時停止している場合に点灯する。 「高速モード」は、R800の16ビットモードで稼働している時に点灯する。これが消灯している場合はZ80モードで稼働しており、少々くつろいでいる状態だ。ゲームのプレイ中にこれが切り替わることはないから安心して欲しい。 「FDD IN USE」は、FDD動作中に点灯する。これが点いている時は電源を切ったりリセットボタンを押したりしてはいけない。 最初に言ったようにHDDはオプション扱いなので、HDDのランプは無い。 |
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私は基本的にこの状態で使用している。後は、状況に応じてゲームパッドを増やしたり、マウスを繋いだりするぐらい。 第1スロットにKONAMIが開発した「SCCサウンドカートリッジ」、第2スロットにはSONY製の外付けFDDが繋がっている。右の方で縦置きになっているのがFDD本体だ。MSX本体内蔵のFDDは現在ベルトがイカれていて使用不能な状態。 FDDにフロッピーが入っているが、このまま起動しても問題はない。FD入れっぱなしで起動しても、怪しい英語のメッセージが表示されて処理が止まって(特に初心者が)慌てる、ということはMSXでは起こらない。 なお、この外付けドライブの駆動音は「ルルルル・・・」というなかなか聴いてて心地よい音だったりする。MSXは頻繁にFDDを使用するのでこれは有り難い。 ジョイパッドには、十字キーとA・Bボタンしか付いていない。なんと、ファミコンよりシンプル。 |
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上で紹介した「内蔵ソフト切り替えスイッチ」をONにして起動するとこの画面になる。 実はGUI(Graphical User Interface)環境で、マウスで操作することが可能。 一応説明すると、GUIというのは、表示されている絵文字(アイコン)をマウスでクリックして操作する環境のことで、当時はまだ珍しかった環境だ。 なお、MSXはマウスがオプション扱いなので、「GRAPHキー」+カーソルキー(移動)、「GRAPHキー」+「SELECTキー」(決定)で操作することもできる。 ここからフロッピーの初期化を行えるが、別にBASIC上でもできることなので、わざわざ内蔵ソフトを起動するまでもないだろう。 個人的に、いくつかの内蔵ソフトを利用する時にしか使わなかった。 グレー掛かった帯はテレビ画面を写した事によるものなので、気にしないように。 |
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上の画像の「内蔵ソフト」アイコンを実行すると、この画面になる。 「ワープロレッスン」機能まであったとは驚きだ。ワープロ機能が充実しているのは、Panasonic製MSXがワープロ事業部製だから? 「デジトーク」はPCM録音をしたり、そのデータを加工したりするソフトだったと思う。やや曖昧だが、何度か遊んだのは多分このソフトだ。 |
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お待たせ(?)。ラストの画像。
MSXの電源を入れる。電源ランプに命の灯がともる。
MSXハードの最上位機種、16ビットマシンの証、「高速モード」に点いたあかりが誇らしい。
しかし何よりも、10年以上経ってもまだ動いてくれる、
そのことが嬉しい。
あれはやはり、命の脈動を示す光であったか。
と、ターボRの紹介も兼ねた機能説明は以上。ここでは実際の活用例には触れていないが、「追想」の項でそれらについて述べている。ぜひご覧あれ。
と言っても、私の作品なぞ大したことはないのだが。楽しさは伝わると思う。